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第18回「国民の自衛官」9名1機関の功績讃える
感染症対応、災害派遣で最も貢献した自衛官選出
日本国民の安全を守り、国際貢献に従事する自衛官の功績を表彰する第18回「国民の自衛官」表彰式が10月6日、都内ホテルで開催された。この表彰では、2019年度の功績をもとに9名1機関を選出。クルーズ船内での新型コロナウイルス集団感染に対応し、多数の感染症患者を受入れながら、院内感染をゼロに抑えた自衛隊中央病院をはじめ、サイバー分野での後進育成や不発弾処理に従事した自衛官を選出した。
受章者を代表してあいさつした自衛隊中央病院の上部泰秀病院長は、受章に喜びの位を示すも「今年の7月豪雨や台風10号の例を見ても、自衛隊の必要な活動の発生は、新型コロナウイルスの収束を待ってはくれない」と述べた。コロナ流行下にあっても「与えられた任務を達成して、国民の負託に応えていく」と、気を引き締めた。
自己犠牲の精神による人命救助や、社会との絆を強めるなど、最も活躍した自衛官を表彰する「国民の自衛官」表彰式。2002(平成14)年に創設された民間で唯一の自衛官の顕彰制度で、フジサンケイグループ主催、産経新聞社が主管となって、防衛省が協力、日本防衛装備工業会、防衛懇話会、タカラベルモント、ユニオンが協賛し、航空新聞社も特別協賛する。これまでに168名17チームの合計185組を表彰し、このほど新たに10組が加わることになった。今年度の表彰では、コロナ禍の中であり、毎回お言葉を述べられる彬子女王殿下は臨席されず。表彰後の祝賀演奏会もなく、コンパクトな開催形式となった。・・・
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https://youtu.be/Ghl1SbqvIW8
受章した部隊、隊員は次のとおり。
《陸上自衛隊》
▼自衛隊中央病院
▼航空学校宇都宮校 三上博之1等陸尉
▼第15旅団第101不発弾処理隊 石嶺正巳陸曹長
▼自衛隊熊本病院 田中智子防衛技官
《海上自衛隊》
▼潜水艦隊司令部 向井真人2等海尉
▼潜水艦救難艦「ちよだ」 熊坂雄二准海尉
▼多用途支援艦「えんしゅう」 近内淳階曹長
《航空自衛隊》
▼第5航空団 坂本勝典准空尉
▼第2輸送航空隊 後藤庄太1等空尉
※写真1=産経新聞の飯塚浩彦社長は、第18回「国民の自衛官」表彰式で、9名1機関の功績を讃えた
※写真2=防衛省代表としてあいさつを述べる岸信夫防衛大臣
※写真3=選ばれた隊員とその家族への贈章。賞状を受け取る空自第5航空団の坂本勝典准空尉