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2020.10.07

WING

IATA、航空業界は下期に770億ドルの現金消失

「当初の政府支援ではもう限界に」、支援延長を要請

 国際航空運送協会(IATA)は10月6日(ジュネーブ現地時間)、小幅な運航規模に留まっている航空業界は、今下期中(7-12月)に770億ドル(約8兆1300億円)もの巨額の現金が流出すると警告した。これは毎月約130億ドル(約1兆3700億ドル)、1分間に30万ドル(約3100万円)もの現金が消失する計算だ。また、IATAは2021年についても回復が遅れているとして、月平均50億ドル~60億ドルの現金が消失することになるだろうとの見通しを示した。
 新型コロナウイルス感染拡大の影響で、路線ネットワークが大きく毀損した航空業界からの現金流出が止まらない。路線ネットワークの回復目処が立たず、生き残りをかけてフリートの削減や投資の抑制、さらには人員削減に踏み込む航空会社が多数現れてきた。・・・

 

※写真=現金流出に歯止めかからず。IATAは今下期に8兆円以上もの巨額の現金が消失するとして警鐘を鳴らす。来年も巨額の現金流出が続く予想で、IATAは2022年までキャッシュプラスになることは期待できないとした