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災害級宇宙天気現象に備え、発生頻度・影響報告書
NICT、日本における影響調査、航空運用にも影響
情報通信研究機構(NICT)は、太陽フレアなどの宇宙天気が、日本において社会活動に如何なる影響をもたらすかを評価した報告書を作成した。
このなかで航空運用への影響について、プラズマバブルやデリンジャー現象といった通信障害を来す可能性がある現象の発生について、10年1回の頻度で運用継続が困難に陥る災害クラスの現象が発生する可能性があると分析。測位精度が劣化する電離圏正相嵐については、100年に一度の頻度で運用継続が困難になるレベルの宇宙天気現象が発生する可能性があるとした。さらに、航空乗員の被ばくの観点でも、1000年に一度の頻度で運用継続が困難な災害クラスの太陽高エネルギー粒子(SEP)が発生する可能性があると評価した。
航空運用の要、通信や測位に影響
10年に一度は乗員影響する太陽高エネルギー粒子
※画像=災害クラスの宇宙天気現象が社会生活に如何なる影響をもたらすか。衛星の利活用などが進む現代では深刻な問題を引き起こしかねない。画像は国立天文台、JAXA、MSUらが2017年に「ひので」で観測した太陽フレア