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米空軍、U-2機にKubernetes搭載しての飛行に成功
搭載機器の計算能力で飛行間に機械学習を実行
米空軍は10月7日(米カリフォルニア州現地時間)、去る9月22日、第9偵察航空団(ビール空軍基地)のU-2偵察機の飛行中に、搭載したコンテナオーケストレーションシステムの「Kubernetes(クーベネティス)」を活用することに成功したと発表した。国防総省が運用している航空機に、クーベネティスを搭載して飛行したのは初めてとのこと。
飛行にあたっては、U-2連邦研究所がU-2偵察機のレガシーシステムとクーベネティスを統合し、機体に搭載している飛行認証を受けている4台のコンピューターの能力を結集。クーベネティスを活用して、高度な機械学習アルゴリズムをフライトシステムやミッションシステムに影響を与えることなく実行したという。
クーベネティスは、コンピュータアプリケーションの展開(デプロイ)、スケーリング、管理を自動化するためのオープンソースのコンテナオーケストレーションシステムで、いわゆる仮想化技術の1種。・・・
※写真=米空軍はU-2偵察機にコンテナオーケストレーションシステム「Kubernetes」を搭載。搭載機器の計算能力を使って、飛行間に高度な機械学習アルゴリズムを実行したという(提供:米空軍)