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2020.10.12

WING

ANA8月実績、国内線旅客数76.3%減

供給回復も需要戻らず、国際旅客は96%減
 
 全日空(ANA)が10月9日に発表した8月の旅客輸送実績によると、国内線旅客数は対前年比76.3%減少した96万1337人に留まった。一方、国際線旅客数は96%減少した3万7239人と、国内線、国際線ともに低水準な旅客実績だった。
 国内線の座席供給量を示す座席キロ(ASK)は37.5%減の30億3070万1千座席キロだった。今年5月のASKは対前年比89.4%減にまで落ち込んでいたものの、6月には78%減、7月に60%減となるなど、夏の旅行シーズンに向けて段階的に回復してきていた。
 一方、需要を表す旅客キロ(RPK)は9億422万5千人キロと、対前年比76.3%減に留まった。こちらも5月には対前年比95.1%減を記録し、6月には82.2%減、7月に75.8%減と漸次的な回復がみられ、8月の夏季繁忙期には更なる需要拡大が期待された。しかしながら7月に新型コロナの感染再拡大で航空需要回復に大きくブレーキ。結果として、8月は7月よりもRPKが低下してしまった。ちなみに国内線の利用率は29.8%だった。・・・

 

※写真=ANAが8月の旅客輸送実績を発表。国内線、国際線ともに需要が低迷し、夏の旅行シーズンを終えた