WING
エアバス、アホウドリに学び半弾性ヒンジ式翼端試験
突風に反応して”たわむ”翼端、機体軽量化など
エアバスはこのほど、無人の遠隔操作試験機「アルバトロスワン」(AlbatrossONE)をで、飛行中に鳥の羽ばたきのような動きをする”半弾性ヒンジ式翼端”の飛行試験を行なった。昨年は質量特性、翼失速挙動、翼端離脱・回復メカニズムなどに関して地上試験を通じて評価してきており、その後、1回目の飛行試験を実施。今年7月には2回目の飛行試験キャンペーンを成功裏に終えたという。エアバスでは小規模で概念実証することができたため、今後はより大きな規模で技術成熟度を高めていきたいとしている。
エアバスは予てより生物多様性に力を入れており、多様な生物から航空機開発のヒントを得ることができるとしている。アルバトロスワンで実施した飛行試験でも、その名が示すようにアホウドリをヒントにした。アホウドリは疲労を感じることなく長距離飛行することができ、エアバスとしてもアホウドリの高い飛行能力に関心を寄せているとのことで、突風に反応してたわみ、自由に羽ばたく翼端の原理をテストに応用した。・・・
※Youtube動画=アルバトロスワンの飛行試験動画(提供:エアバス)
※写真=アルバトロスワンによる飛行試験の様子。翼端が撓む半弾性ヒンジ式翼端を試験した(提供:エアバス)