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ボーイング、熱消毒でウイルス殺菌するツール開発
コクピット表面を50-60℃で殺菌、11月にも提供開始
ボーイングは10月22日、新型コロナウイルス対策として、新たに熱消毒を使ったツールを開発していることを明らかにした。ボーイングによれば、この装置はコクピット消毒用に開発しているものとのことで、外付けのヒーターのようなものを使ってコクピット機器の表面温度を約30分~90分かけて50℃~60℃に上昇させ、その熱によりウイルスを破壊するもの。現在、テスト段階にあるとしており、結果によっては早ければ11月にも航空会社に提供することを目指す方針にあるとした。
既報の通り、ボーイングは紫外線を照射して新型コロナウイルスを殺菌する紫外線照射ツールを開発することに成功。米国フロリダ州にあるヘルス社と契約を締結し、ヘルス社は晩秋にも航空可会社への提供を開始することを予定している。・・・
アリゾナ大と殺菌・消毒手法の実証実験
開発済みの様々な手法・技術の有効性確認
※写真=ボーイングはアリゾナ大と共同で「MS2」を機内に持込み、これまで利用・開発されてきた殺菌・消毒手法の有効性を検証。「MS2」は「SARS-CoV-2」ウイルス以上にしぶとく、「MS2」を破壊することができれば「SARS-CoV-2」ウイルスも破壊することができる(提供:ボーイング)