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2020.10.23

WING

成田10月、出国96.5%減も9月よりわずかに回復

20年度上期は国際線旅客・便数とも過去最低

 成田国際空港会社(NAA)の田村明比古社長は10月22日の会見で、直近10月1日から17日までの旅客便速報値について説明した。同期間に出国した旅客は前年同期比96.5%減の2万4400人で、発着回数が78.5%減の1664回だった。9月には、出国旅客が96.9%減、発着回数が84%減だったことから「僅かに回復している」と説明。国内線の発着は53.8%減の1028回で、こちらも9月に60%減だったとして、少しずつでも回復に向かっているとした。
 2020年度上期(2020年4-9月)の空港運用状況については、国際線旅客および総旅客数と、国際旅客便の発着数が過去最低となったことを説明した。国際線旅客が対前年同期比97%減の51万5150人で、総旅客数が94%減の135万8474人に。国際旅客便が85%減の1万4208回になった。一方で国際線貨物便は59%増の1万9510回の発着数で、これは2006年以来の最高値更新となった。
 20年度上期の国際線旅客は、全区分で過去最低になった。国際線旅客の51万5150人のうち、日本人旅客が98%減の13万6783人で、外国人が98%減の17万7449人になり、通過客が90%減の20万918人と、通過客が最も多いという異常事態だ。・・・

 

9月の国際線旅客97%減、全体で92%減に