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2020.10.30

WING

ボーイング第3四半期、4億6600万ドルの最終損失

追加で1万4000人削減、21年末に計3万人削減

 ボーイングは10月28日(シカゴ現地時間)、2020年第3四半期決算を発表した。それによると、7月~9月の純損失が4億6600万ドル(前年同期:11億6700万ドルの黒字)を計上した。ちなみに1月から9月までの9ヵ月間の最終損益は35億200万ドル(同:3億7400万ドル)もの巨額の赤字を計上しており、737MAX運航停止問題に加えて、長引くコロナ禍という強烈なダブルパンチの影響を如実に受け、その傷口を大きく拡大させているかたちだ。
 7月-9月の売上高は前年同期比29%縮小した141億3900万円となるなど、市場想定をやや上回って推移した。営業損失は4億100万ドル(同:12億5900万円の黒字)だった。
 1月-9月の売上高は対前年同期比27%減少した428億5400万ドルと大幅な減収となり、営業損益は47億1800万ドルの損失(同:2億2900万ドルの黒字)を計上した。
 未曾有の危機に晒された状態が長引くなか、ボーイング首脳陣はさらなる人員削減に踏み込む決断を下した。ボーイングのデイビット・カルフーン社長兼最高経営責任者(CEO)は2021年末までに13万人体制にすることに言及。全16万人規模のボーイングにとって、約3万名の削減へと踏み込む。・・・

 

民間航空機部門、営業損失13億6900万ドル
営業利益率-38.1%、売上高56%減の36億ドルに

 

防衛宇宙部門、営業損失17%減の6億ドル

 

グローバルサービス、営業利益60%減に

 

※写真=新型コロナの影響などでボーイングの業績悪化に歯止めがかからず。来年末までに3万人の人員削減に踏み切る決断を下すなど、とくに民間航空機部門およびグローバル・サービスの民間機関連が苦しい