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JAL上半期実績、厳しさ続く国際線、わずかに回復も
戻りつつある国内需要、一時停滞も増加傾向へ
日本航空(JAL)がまとめた2020年度上半期(2020年4-9月)のグループ輸送実績は、国際線旅客が前年同期比97.7%減の11万2083人で、座席利用率が20.8%となった。需要を示す旅客キロ(RPK)では97.2%減の6億8780万人キロ、供給を示す座席キロ(ASK)が88.1%減の33億367万5千座席キロだった。国際線は、新型コロナウイルス感染症の影響で航空需要が壊滅的に減少。第2四半期からは、第1四半期に比べてわずかに回復傾向を示すも、各国の渡航制限などによって依然低い水準が続いている。最近では、欧州で再びロックダウンを行う国も出ていて、動向が注目される。
方面別では、各方面で旅客が9割以上も減少。米大陸線が96.4%減の2万9786人、欧州線が95.7%減の1万7508人、東南アジア線が97.2%減の5万1249人、中国線が98.7%減の1万825人だった。そのほかでは99%以上も旅客が減少し、ほぼゼロベースといえる状況だ。・・・
9月の国際旅客は96.3%減、国内旅客4割まで回復