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2020.10.30

WING

防衛省、三菱重工とF-X開発で契約締結

サポート企業も選定へ、インテグレーション情報提供

 防衛省は10月30日、次期戦闘機(F-X)開発の機体担当企業として三菱重工業と契約した。同社は防衛省が8月末まで募集していたF-X開発企業として唯一名乗りを上げた企業であり、既定路線ではあるものの、防衛省では要件などの確認を行い、このほど契約締結に至った。契約の時期も予定どおり10月内に完了している。日本周辺の安全保障環境が目まぐるしく変化する中、遅滞のない開発・配備が求められるところだ。
 また、防衛省では三菱重工が担うF-X開発のインテグレーションについて、これを支援するために海外企業から情報提供を求めており、こちらは8月末の時点で、戦闘機を一から開発できる能力を持つ7社が情報提供の意思表明を表明・応募があり、この7社から情報収集のための必要な手続きを進めている。
 三菱重工は航空自衛隊が保有するF-2戦闘機の開発も担当した実績があり、今回F-XではF-2のときには別契約となっていた、エンジン、アビオニクスの開発企業を三菱重工が選定するほか、インテグレーションを担当する三菱重工が必要な部品を製造する企業と企業間契約を結ぶことになる。

 

※図=三菱重工がF-Xの機体開発担当となった(提供:防衛装備庁)