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2020.11.02

WING

三菱重工、第2四半期当期損失は570億円に

第2四半期回復の兆し、7-9月の3ヵ月なら黒字

 三菱重工業が10月30日に発表した2020年度第2四半期(2020年4月1日~9月30日)決算によれば、四半期純損益が570億円(前年同期:292億円の黒字)の赤字となった。売上収益は11.7%減少した1兆6586億円に縮小したほか、損益面では事業損益が586億円の損失を計上した。
 同日、ウェブで記者会見に臨んだ三菱重工業の小澤壽人最高財務責任者(CFO)は、「新型コロナウイルスの影響は第2四半期には、第1四半期に比して回復の兆しがみられる」とコメント。ただ、「事業部門毎には期首時点ではあまり影響がみられなかったエナジー、プラント、インフラなどの受注品事業において、商談遅れによる受注の低迷や工事進捗の遅れによる影響が顕在化している」とし、エナジー、プラント、インフラ事業といった受注品事業でも新型コロナの影響が現れてきたことを明かした。
 ただ一方で、「相当の悪化を覚悟していた中量産品事業は第1四半期をボトムに市況の回復傾向がみられることに加えて、自らの固定費削減効果もあって、想定よりも順調な進捗をしている」としたほか、「原子力や防衛宇宙事業は堅調」に推移していることに触れた。・・・

 

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