WING
新明和、固定翼無人機「XU-S」で3時間42分飛行
観測・監視・通信で応用、サービス提供も視野
新明和工業は去る10月22日、新潟県新潟市において固定翼型無人航空機「XU-S」(Experimental Unmanned / Utility aircraft by ShinMaywa)の飛行試験を実施した。その飛行時間は3時間42分、距離にして135キロメートルを飛行することに成功した。
新明和工業が「XU-S」の開発に着手したのは2018年度のこと。これまでに甲南工場で1機を製作。昨年10月9日に、新潟市で一回目の飛行試験を行っており、今回の飛行試験は2回目となった。
新明和工業によれば、同機は炭素繊維強化プラスチック(CFRP)製の機体で、リチウムイオンポリマー電池を動力源としながら「長時間滞空能力」を獲得することを目標とした。観測・監視・通信などの幅広い分野での応用を目指す方針だ。
「XU-S」の全長は2.5メートル、全幅6メートル、全高0.4メートルあって、電池を含む自重は17キログラム。ペイロードは4キログラム~10キログラムを搭載することが可能で、目標としては連続4時間飛行することができる能力獲得することだという。・・・
※写真=固定翼無人機「XU-S」が新潟市で3時間42分の飛行に成功。新明和工業は機体設計・販売のみならずサービス展開を目指す(提供:新明和工業)