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米空軍、女性戦闘機パイロットが改良型耐Gスーツをテスト
女性など様々な体型にフィットする様に改良
米空軍は11月3日(フロリダ州現地時間)、女性戦闘機パイロット5名と乗組員1名が改良型先進技術耐Gスーツ(ATAGS)のテストを行ったと発表した。
これは、女性などATAGSが体型に合わないパイロットのため、米空軍ライフサイクル管理センター(AFLCMC)と米空軍のイノベーションプログラムであるAFWERXが、空軍長官からの直接の任務によってATAGSを含む女性用装備品の不足対処に着手したことによるもの。
テストにあたっては、第85試験評価飛行隊がF-16D戦闘機を使用して10月26日から30日までの間、フロリダ州・エグリン空軍基地で20回近く飛行し、改良型ATAGSと普段着用している従来型ATAGSの快適性を比較したほか、基本的な低Gおよび高Gの戦闘機マニューバと特定の飛行を行って性能を評価した。この際、適切かつ安全にテストするため、F-16Dには改良型ATAGSを着たパイロットと従来型ATAGSを着たパイロットが搭乗して、改良型ATAGSに問題が生じた場合に備えたという。
ウエストやふとももなど各部調整が容易に
ウエストは最大3.75インチまでダーツ入れが可能に
※写真=改良型ATAGSを着てF-16Dに乗り込むエリザベス・ペネル中尉(T-38パイロット)。高Gマニューバ時の性能や快適性だけでなく、こうした通常動作についても評価したという(提供:米空軍第53航空団)
※写真=テストに携わった女性戦闘機パイロット5名と乗組員1名、そしてテスト計画を立案した第46試験飛行隊のエンジニア(提供:米空軍第53航空団)
※写真=改良型ATAGSを装着するブリタニー・トリンブル大尉(F-16パイロット教官)(提供:米空軍第53航空団)
※写真=改良型ATAGSはウエストとふともも、ふくらはぎに幅広のレースパネルを設けて、Gスーツを簡単に調整出来る(提供:米空軍第53航空団)