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2020.11.09

WING

砕氷艦「しらせ」、第62次南極観測支援で横須賀を出港

初の洋上給油訓練等、万全の体制整え南極へ

 海上自衛隊・横須賀地方総監部は11月6日、「第62次南極地域観測協力」のため、南極地域へ向かう砕氷艦「しらせ」の出国行事を横須賀地方総監部・逸見岸壁で実施した。
 出国式典には、横須賀地方総監の杉本孝幸海将を執行者として、海上幕僚長の山村浩海将、統合幕僚副長の増子豊空将をはじめ、海上自衛隊や観測隊などの関係者、そして「しらせ」艦長の竹内周作1等海佐など約80名の乗員が出席。新型コロナウイルス感染症流行下という状況のため、隊員家族などは参加を控えてもらうかたちをとった。また、式典では隊員との握手や見送り時の万歳などを控える様求められるなど、少々さみしい船出となった。
 「しらせ」には艦長の竹内周作1等海佐以下約180名の乗員が乗艦しており、出港後は14日間の洋上停留を経た11月20日に、観測隊が沖合に停泊した「しらせ」にボートで乗艦させて出国することになっている。・・・なお、乗員は既にPCR検査を受診済みで、全員の陰性を確認しているとのこと。・・・

 

※写真=砕氷艦「しらせ」が第62次南極観測支援で横須賀を出港した。14日間の停留の後、観測隊員が乗艦して、南極へ向かう

※写真=山崎統幕長の訓示を代読する増子豊統幕副長(写真上)と壮行の辞を述べる山村浩海幕長

※写真=「しらせ」艦長の竹内周作1等海佐。「しらせ」には艦長以下約180名の乗員が乗船する。なお、新型コロナウイルスのPCR検査は事前に全員が受検して陰性を確認している

※写真=護衛艦「まや」が「しらせ」を見送る

※写真=「しらせ」は無寄港・無補給で日本と南極を往復することとなった今回の航海に万全を期すため、事前の総合訓練では「しらせ」として初となる洋上給油訓練を実施したという