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2020.11.10

WING

ロシア艦艇3隻が対馬海峡を南西進、東シナ海へ

海自「おおたか」とP-1が確認、長距離航海訓練か

 統合幕僚監部は11月6日、今年8回目となるロシア海軍艦艇の対馬海峡航行を海上自衛隊艦艇および航空機が確認したと発表した。
 ロシア艦艇を確認したのは海上自衛隊第3ミサイル艇隊所属の「おおたか」(佐世保)と第4航空群所属「P-1」(厚木)で、スラバ級ミサイル巡洋艦1隻、ウダロイI級駆逐艦1隻、ドゥブナ級補給艦1隻が11月6日午前9時ごろ、上対馬の北東約50キロの海域を航行しているのを確認。ロシア艦艇はその後、対馬海峡を南西進して東シナ海へ向けて航行したとのこと。なお、自衛隊艦艇への危険行動や領海内の航行は確認していない。
 ちなみに、ロシア国防省は去る11月1日(ロシア現地時間)、太平洋艦隊旗艦であるスラバ級ミサイル巡洋艦「ヴァリャーグ」とウダロイ級駆逐艦(大型対潜艦)「アドミラル・パンテレーエフ」、ドゥブナ級補給艦(中型タンカー)「ペチェンガ」からなる太平洋艦隊分遣隊が、アジア太平洋地域への長距離航海訓練を実施するため、ウラジオストクを出港したと発表しており、この3隻が今回海自が確認したロシア艦艇とみられる。

 

※写真=海自「おおたか」と「P-1」が確認したロシア艦艇3隻(提供:統合幕僚監部)

※写真=出港準備を整えた「ヴァリャーグ」と「アドミラル・パンテレーエフ」(写真中央)(提供:ロシア国防省)