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2020.11.12

WING

アショア代替案搭載レーダー、SPY-7はまだ未定

岸防相、SPY-7搭載方針は「最終の確定ではない」

 ミサイル防衛は迷走しているのか。防衛省は、イージス・アショア代替案として、洋上プラットフォームの方向で検討を進めているところ。移動可能で自己防衛できる能力を持つ必要があるため、もっぱらイージス艦の増勢という見方だ。搭載するレーダーは、アショア時代の方針を踏襲してロッキード・マーティンのSPY-7で決まりのはずだった。しかし去る11月10日の閣議後会見で、岸信夫防衛大臣は、レーダーの決定について聞かれると「そういうことも含めて、これからさらに検討していく」と述べた。競合するSPY-6を再検討せず、当初方針どおり代替案にもSPY-7を搭載する考えだったが、これは「最終の確定ではない。基本的には今あるアセットをしっかり利用していく」という。かねがね搭載レーダーの再検討の必要性に言及されてきたが、そうした声が届いたということだろうか。
 SPY-7を採用した場合、・・・