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2020.11.13

WING

日独防衛相テレビ会談で、東・南シナ海の連携確認

一方的な現状変更に強く反対、地域影響力強化も期待

 岸信夫防衛大臣とアンネグレート・クランプ=カレンバウアー独国防大臣は去る11月10日にテレビ会談を行い、東シナ海・南シナ海などの地域情勢への対応について、引き続き緊密に連携していくことを再確認した。日本とドイツの両国は、意思疎通を維持し、力を背景とした一方的な現状変更の試みや、緊張を高めるいかなる行為にも強く反対することを強調。同地域で中国が行う強引な行為を否定したかたちだ。
 岸大臣とクランプ=カレンバウアー大臣は、法の支配に基づく自由で開かれた海洋秩序が重要だとするメッセージを発信していくことで一致した。また岸大臣は、ドイツが先ごろ発表した「インド太平洋ガイドライン」を高く評価し、インド・太平洋地域でドイツが一層影響力を強めていくことに、強い期待感を示した。両国は今後も引き続き「自由で開かれたインド太平洋」の維持・強化へ、防衛協力・交流を活発化させていくとした。・・・

 

※写真=尖閣諸島を含む東シナ海や、南シナ海で、一方的な現状変更を試みる中国。この度の日独防衛相会談では、こうしたいかなる行為にも強く反対する姿勢で一致した(出典:内閣官房ホームページ)