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ボーイング、貨物機需要は今後20年で2430機
貿易活発化などで貨物専用機の存在感高まる
ボーイングは11月17日(シアトル現地時間)、今後20年間(2020-2039年)で貨物機需要が2430機に達するとの予測を明らかにした。同社が2年に一度公表している航空貨物機市場予測の最新版のなかで予測を示した。ボーイングは今後20年間で世界貿易の回復と長期的な成長を見込むとし、2430機の貨物機需要のうち、930機が新造機需要で、残りの1500機分は旅客機を貨物機に改修する需要と分析した。
最新の貨物機需要予測のなかでボーイングは、世界の航空貨物輸送量は今後20年間で年率 4%で成長すると試算。2039年までに航空貨物輸送量は60%以上増加すると予想した。
ボーイング民間航空機部門マーケティング担当ヴァイス・プレジデントのダレン・ハルスト氏は「今後航空貨物市場で競争するためには、貨物専用機がさらに重要になってくるだろう」とコメント。「貨物専用機は航空貨物輸送の半分以上の荷物を輸送しており、貨物専用機を運航する航空会社は航空貨物業界の収益の90%近くを稼ぐことに成功している」とし、貨物専用機の存在が今後一層大きなものとなっていくことを示唆した。
コロナ拡大で激変した貨物市場
※写真=ボーイングは今後20年間で貨物機需要は2430機と予測。世界貿易拡大などで貨物専用機の存在感は高まる予想だ