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2020.11.19

WING

アストロスケール、来年3月に宇宙ごみ除去衛星打上げ

世界初、宇宙ごみ除去技術を宇宙空間で実証

 アストロスケールホールディングスは11月18日、世界で初めてとなるスペースデブリ除去実証実験衛星「ELSA-d」の打上げを、来年3月に決定したことを発表した。GKローンチ・サービス社を通じて、カザフスタンのバイコヌール基地よりソユーズロケットで打ち上げる。
 ELSA-dミッションは、サービサー(約175kg)とクライアント(約17kg)で構成。軌道から機能しなくなったオブジェクトを排除するための捕獲実証実験を行う。近接ランデブ技術と磁気捕捉メカニズムを備えたサービサーは、強磁性ドッキングプレートが内蔵されたクライアントを繰り返し、リリース・ドッキングする。アストロスケールでは磁石を用いた複数回に及ぶ捕獲とリリースによって、接近(相対航法)、診断(近傍制御・作業)、捕獲(ランデブ・ドッキング)、捕獲後の軌道変更まで、デブリ除去に必要なコア技術を一連のシステムとして実施する計画で、いよいよ宇宙ゴミ除去サービス開始に向けた技術実証を、宇宙空間で行うことになる。・・・

 

※写真=スペースデブリ除去実証実験衛星「ELSA-d」の打上げが来年3月に決定した。いよいよ宇宙空間で技術実証する(提供:アストロスケール)