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2020.11.24

WING

OPCW、陸自化学学校へ11回目の査察を実施へ

試験用化学剤の生産保有申告に問題ないか確認

 防衛省は11月20日、化学兵器禁止機関(OPCW)の陸上自衛隊化学学校に対する査察を受入れると発表した。
 これは化学兵器禁止条約に基づくもので、今回の査察は12月7日から13日までの間、3名の査察団員が陸自化学学校を訪問して実施するとのこと。陸自化学学校は1997年の条約発効以来、これまでにOPCWの査察を10回受入れており、申告内容に問題がないことをOPCWは確認している。なお、OPCWに申告している化学剤の生産・保有量については対外公表をしていない。
 日本は化学兵器禁止条約に加盟しており化学兵器を保有していないが、同条約では防護マスク、防護服の性能試験などのために少量の化学剤については生産・保有が認められており、陸自化学学校はOPCWに対し、生産・保有しているサリン剤、VX剤、マスタード剤などの化学剤を毎年報告している。