ウイングトラベル
ピーチ、20年度にA321LRを2機導入を決定
アジア全域をカバーする中距離LCCへ事業拡大
エアバスは7月17日(英国ファンボロー現地時間)、ピーチ・アビエーションとの間で、A321LRを2機受注する契約を交わした。2020年度に進出する中距離LCC事業用の機材としてA321LRを活用していく計画で、2020年度中に2機を受領する予定だ。投入路線は現段階では決定していないが、「7時間前後の飛行時間を見込む」とのこと。これまでに比べるとやや長い飛行時間となることを踏まえ、客室内装についても「長い距離の分だけお客様の快適性をもう一度見直さなければならないと思う。これから色々と考えていきたい」方針だ。
ピーチ・アビエーションによれば、去る2016年11月に締結した10機分のA320neoの契約を8機へと変更。2機分の契約をA321LRに変更した。
A321LRの航続距離は7400kmで、これまでピーチが活用してきたA320ceoよりも900kmほど長い。これによりピーチは、これまで4時間圏内の飛行時間を中心に路線ネットワークを構築してきたが、より広範囲にアジア・マーケットを開拓することができる。
井上愼一CEOは、「ピーチのチャレンジは続く。ピーチは自ら変化を起こし、進化を続ける。次なる挑戦は2020年度の中距離LCC事業への進出」であることを強調。今回発注したA321LRについては、「ピーチが中距離LCCを築いていく上での大事なパートナー」であることに言及しつつ、「アジアにおける成功モデルを築く機材として、期待通りの性能を発揮してほしい」とコメントした。
※写真=ピーチがA321LR導入でエアバスと調印