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2020.11.26

WING

IATA、持続可能な航空燃料開発を支援

総消費燃料2%までSAF生産拡大で価格対抗も

 国際航空運送協会(IATA)は11月25日(ジュネーブ現地時間)、持続可能な航空燃料(SAF)の開発を支援する方針を示した。これは航空業界が取り組みを加速している2050年までに温室効果ガス排出量を2005年時点の半分にするという目標を達成するため。IATAは前日に開催した年次総会の決議のなかでこの目標をあらためてコミットするなど、ゼロ・エミッションに向けた道筋を探っていくことを確認していた。
 IATAはSAFについて、「価格は化石燃料の平均2~4倍の価格」であるとの認識を示しつつ、「現在、世界におけるSAF生産量は年間約1億リットルで、航空業界が消費する航空燃料の総量のわずか0.1%に過ぎない」ことに言及。IATAは生産量を引き上げるべく投資することで、「SAFの生産量を2%(60~70億リットル)まで押し上げることが可能で、それによりSAFの価格を化石由来燃料に対抗できる水準にまで引き上げるための転換点となる可能性があると推定している」ことを明かした。・・・