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ANAHD、新株発行で最大3300億円の資金調達
発注済み787購入資金等充当、残額はリスク耐性に
ANAホールディングスは11月27日、新株発行により最大で約3300億円の資金調達を行うことを発表した。このうち2000億円を中長期的な成長原資として、すでに発注済みの24機分の787-9型機および787-10型機の購入資金や客室改修、さらには無人化・省人化などに向けた空港施設改修などの設備投資に充当する。残りの残額はリスク耐性を高めるための財務基盤強化として、2023年3月末までに長期債務の返済資金に充当する予定だ。
同日、オンライン会見に臨んだANAホールディングスグループ経理・財務室長の中堀公博執行役員は、「先般実施した劣後ローンによって、事業運営に必要な手元流動性の確保、信用格付け維持の対応を図ってきた」と振り返りつつ、「しかしながらコロナ影響が一定程度長期化するなかで、事業構造を加速して一刻も早く新業態に適合するグループエアラインモデルを確立していきたいと考えており、財務基盤を維持しながらスピード感をもって事業構造改革を進めるためには、このタイミングで公募増資による資本増強が必要」であることに言及した。
また、このタイミングで資金調達に踏み切った背景については、「事業構造改革を着実に進めて、次なる飛躍に備えるためのタイミングを見計らっていた」とコメント。「事業構造改革発表後、1ヵ月が経過して、投資家の皆様に事業構造改革の中身について、十分ご理解を頂けたと感じている」とし、「足元の状況では国内線旅客、国際線貨物が回復傾向が継続しており、総合的に勘案して公募増資による資本増強を決定した」と説明した。
今回の公募による新株式発行は・・・・・・・・・・・。
※写真=ANAホールディングスは公募増資で最大3300億円の資金調達へ。発注済みの787購入資金などに充当する