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JAL10月、いぜん厳しい国際線もわずかに回復
旅客9割超の減少継続、単月では今年度最多に
日本航空(JAL)グループの10月の輸送実績は、国際線旅客が前年同月比95.6%減の3万4606人で、利用率が17.9%となった。需要を示すRPKが94.9%減の2億118万2千人キロで、供給を示すASKが74.8%減の11億2608万4千座席キロだった。世界的な感染症影響で、国際線旅客便は苦戦が強いられるも、単月の旅客数では今年度最も多い数になり、各国の対応が僅かずつ緩和していく中で回復に向かった。ただし、11月には世界的に感染症が拡大傾向となって、今後は厳しい展開も予想される。
国際線各路線では、旅客数が軒並み9割以上も減少する厳しい状況が続いた。最も人数が多い東南アジア線でも旅客数が94.2%減の1万7221人、利用率は60.2ポイント低下の26.3%だった。次いで米大陸線の旅客は93.6%減の6310人で、利用率が77.3ポイント低下の14.3%となった。欧州線は、旅客が93.7%減の4226人、利用率が77.6ポイント低下した15.1%。中国線は旅客が96.5%減の4034人で、利用率が28.6ポイント低下の43.3%になった。
回復早い国内線、グループ旅客数半減程度に
※写真=10月の国際線は、厳しい中でもわずかながら回復傾向へ