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宇宙商社Space BD、「中期的には上場目指す」
上場資金で大型投資、ロケット一本買いも視野
宇宙商社を掲げるSpaceBDの永崎将利社長が11月30日、新経営体制を編成するなど、同社サービスの強化を図っていく方針を示した。このなかで新たに10月に最高財務責任者(CFO)に就任した赤澤栄信氏が「中期的には上場を目指している」として、できるだけ早期に上場を目指すことに言及。具体的時期については明言を避けたものの、「上場時点で黒字化することを目指している」と話すなど、同社の事業を拡大させていく考えを示した。
赤澤CFOは「その際の受注額は10億円超の金額をあげていくことができれば」とし、「上場で巨額の資金を回すことが可能になれば、それを使った大型投資をしながら、売上をより加速度的にあげていく」と攻めの姿勢を強調。現状では「アイデア段階」となしながらも、例えば日本国内で安定的に打ち上がるようなロケットが登場してくれば、ロケットを一本買いして、それに衛星を搭載するサービスを展開していくことも視野に入れているとし、ロケット開発に取り組む国内宇宙ベンチャーなどを視野に連携を模索する可能性を示唆した。
創業以降右肩上がりに成長
前期受注額3億円から今期は約6億円見込む
宇宙機器輸出事業など派生ビジネス展開も
宇宙飛行士能力定義用いた一般教育へ展開も
※写真=SpaceBDの永崎社長。創業以来、着々と事業を拡大し今期受注額は約6億円を見込む
※写真=赤澤CFO。できるだけ早期の上場を目指しさらに上のステージへ
※写真=COOに就任した金澤氏。永崎社長は大学および三井物産の8年先輩にあたり、永崎社長をすぐ脇で支えている