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2020.12.03

WING

在外邦人保護訓練、LRAD用いた暴徒対処等演練

ECC運営要領もコロナ対策を万全にして実施

 防衛省・自衛隊は12月2日、11月26日から12月3日までの日程で実施している「2020(令和2)年度在外邦人等保護措置訓練」の様子を報道公開した。
 2015年9月の自衛隊法の改正により、在外邦人などの保護措置における武器使用が可能となるなど、自衛隊の海外活動を新たな段階へと進めることになった「平和安全法制」の成立から5年。新たに、訓練を実施する上で、そして現地での想定としても、新型コロナウイルス感染症対処という障害が加わったが、参加部隊は「三密」の回避やマスク着用、手洗いの確実な実施など、万全の新型コロナ対策を実施した上で、訓練を行った。・・・
・・・・今回報道公開したのは実動訓練で、朝霞訓練場では仮想国の日本人学校が暴徒に取り囲まれ、約15名の在外邦人が取り残されていると想定のもと、陸自部隊による暴徒対処、邦人救出、車両による警護輸送、ヘリコプターによる輸送を演練。・・・

 

※写真=仮想国の日本人学校を取り囲んだ暴徒に対して警告する陸自隊員。この後長距離音響発生装置「LRAD」を用いて暴徒達を退散させた

※写真=百里基地に設置した退避統制所(ECC)。陸自部隊に保護され、ヘリで輸送された保護邦人の出国手続きを演練した

※写真=C-130輸送機に搭乗する保護邦人(役)

※写真=報道陣の質問に答える統合幕僚監部の葛西浩司1等陸佐(写真右)と航空自衛隊の諌山慎二2等空佐(写真左)