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2018.07.19

ウイングトラベル

上期訪日外国人1590万人、年間3000万人へ

フィリピン、中国3割増、欧米豪全て二桁増

 日本政府観光局(JNTO)によると、今年上半期の訪日外客数は前年同期比15.6%増の1589万9000人となり、主要20市場すべてで過去最高を記録した。年間3000万人突破はほぼ確実、2020年の4000万人が射程に入った。
 市場別にみると、韓国は18.3%増の401万6400人となり、400万人を超えた。また、中国はそれ以上に伸び、23.6%増の405万6400人と韓国を抑えて訪日市場でトップに立った。
 台湾は9.5%増の250万5800人で、年間500万人が見えてきた。香港は2.5%増の111万600人となった。韓国・中国・台湾・香港の4カ国・地域で上半期1100万人を超えており、年間2000万人突破は確実視されている。
 東南アジアでは、タイが14.3%増の60万6700人と順調な伸びを続けている。また、ベトナムは23.7%増の19万4300人、フィリピンは22.7%増の27万5500人とこの3カ国は全体の伸び率を上回る2割以上の伸びを記録した。
 また、人口の多いインドネシアは15.8%増の21万4100人、インドは15.9%増の8万600人と好調を維持しており、今後の伸びに期待が掛かる。
 欧米豪では、豪州は12.5%増の29万5400人と好調。米国も11.2%増の77万4100人と二桁台の伸びを示した。
 欧州はロシアが29.9%増の4万6400人となり、人数はまだ少ないものの3割近く伸びており、伸び率では欧米豪で抜きんでている。また、スペインも20.1%増の4万6700人と2割の伸びを示し、この2カ国は今後のプロモーションなどにより、拡大が見込めそうだ。
 そのほかの欧州では、イタリアが18.3%増の6万6500人、フランスが14.5%増の14万9200人、英国が10.0%増の16万9200人など二桁以上の伸びを示した。

 

※今年上半期と6月の市場別訪日旅行者数(JNTO提供)