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2020.12.04

WING

米空軍、KC-46のRVSを暫定的機能強化へ

ソフトウェア改修で画像の歪み問題を解消

 米空軍ライフサイクル管理センター(AFLCMC)は12月2日(米ワシントン現地時間)、KC-46空中給油・輸送機の遠隔画像装置(RVS)の暫定的な改善策として、米空軍は強化型遠隔画像装置(ERVS)を実装すると発表した。
 KC-46に関しては深刻な欠陥を意味するカテゴリ-1に属する複数の欠陥がある。その中の一つがフライングブーム・オペレーターが使用するRVSに関するもので、画像が歪むなどの欠陥があるため、米空軍では「RVS 2.0」への改修を行い、2023年後半の配備開始を予定しているところ。
 今回のERVSの実装は「RVS 2.0」への改修までの暫定的なもので、ソフトウェアのみの改修となっている。AFLCMCは、この改修により画像の歪み問題を修正して、KC-46に搭乗する各ユーザーの視覚特性に合わせて表示を調整するとしており、2021年後半に改修完了する予定と述べている。なお、この実装は米国政府の負担なしで実施し、「RVS 2.0」実装スケジュールに影響は与えないとのこと。・・・

 

※写真=米空軍はKC-46空中給油・輸送機のRVS欠陥に対し、最終解決策である「RVS 2.0」の実装まで暫定的にERVSを実装する(提供:AFLCMC)