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2020.12.04

WING

井筒空幕長、比空軍司令官と連携強化で一致

日本製レーダー移転契約含め協力を推進

 航空幕僚長の井筒俊司空将は去る11月27日、防衛交流の一環としてフィリピン空軍司令官のアレン・T・パレデス中将とテレビ会談を行い、日本製の警戒管制レーダー移転が決定したことなどを踏まえ、地域の平和と安定確保のため引き続き日比の連携を強化していくこととした。
 井筒空幕長とパレデス中将は、現在の安全保障環境や両空軍種間の防衛協力・交流に関する意見交換を行う中で、警戒管制レーダーの移転決定に触れ、連携強化に向けた方向性を確認したと見られる。井筒空幕長は感染症の影響にも言及して、災害派遣活動中の感染予防策や教訓の共有を提言し、さらに同分野でも防衛協力の推進を図りたいとして、引き続き連携を強化していくことで一致した。
 フィリピン国防省が三菱電機製の警戒管制レーダー4基導入を決定したのは今年8月25日。約1億ドルの契約として、新たに固定式3基、移動式1基を開発・製造する。・・・

 

※写真=テレビ会談で日比空軍種間協力の推進を確認する井筒空幕長(左)とパレデス空軍司令官(提供:航空自衛隊)