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ボーイング、ライアンエアから737MAX200を計75機
197席の客室仕様、MAXプログラムに強烈な追い風
ボーイングは12月3日(米ワシントン現地時間)、ライアンエアとの間で737MAXを計75機追加受注する契約を交わしたことを発表した。これによりライアンエアの累計発注数は210機へと拡大したことになる。
ボーイングによれば、ライアンエアが今回追加発注したのは737MAX200型機。同機は737-8型機をベースとした機体で、最大200席まで座席数を増やすことができる機体だ。この機体はライアンエアがローンチカスタマーとなった機体で、2014年後半に確定100機、オプション100機を発注し、その後も2017年に10機、2018年に25機、それぞれ確定発注していた。ちなみにライアンエアは同機の客室仕様を197席に設定しており、収益を最大化する戦略を採っている。
737MAXは米連邦航空局(FAA)が去る11月18日に運航停止命令を解除し、欧州でも欧州航空安全庁(EASA)が運航停止命令解除に向けて耐空性改善命令(AD)案を公表するなど、世界的に運航再開に向けた流れが構築されつつある。ただ、20ヵ月にもおよんだ運航停止命令の間、新型コロナウイルスのパンデミックも重なって、737MAXのキャンセルが相次ぐなど、大きな逆風が吹き荒れていた。・・・
※写真=ライアンエアが737MAX8をベースとした737MAX200を75機追加発注。ライアンエアの客室は197席に設定している(提供:ボーイング)