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2020.12.07

WING

エアバス、米アリゾナで「ゼファー」の飛行試験

成功裏に終了、運用柔軟性機動性など検証

 エアバス・ディフェンス・アンド・スペースが開発中の高高度滞空ソーラー型無人機「ゼファー」(Zephyr)が、米国アリゾナ州で実施していたテスト飛行プログラムを成功裏に終了したことを発表した。「ゼファー」は太陽光発電を利用して成層圏を飛行することができる無人機。常続的な監視能力の確保などのほか、現在は通信ネットワークのない地域でも中継プラットフォームとして「ゼファー」が機能することで、通信インフラを提供することができるようになるとみている。
 エアバスによれば、前回のテストプログラムでは安全保障分野および民間市場で重要な成層圏における連続飛行能力をテストしたが、今回は機体の機動性、制御、運用に焦点を当てたテストを行ったという。
 飛行試験は11月初旬から3週間のスケジュールで実施。運用柔軟性、機動性を確認しつつ、とくに低高度の飛行と、成層圏への早期移行をテストした。・・・

 

※写真=高高度滞空無人機「ゼファー」が米国アリゾナ州で飛行試験。運用の柔軟性や機動性などを検証することに成功した(提供:エアバス)