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2020.12.07

WING

ボーイング、787を2021年半ばに月産5機へ

減産幅を深掘り、新型コロナで需要減退影響

 ボーイングのグレッグ・スミス最高財務責任者(CFO)が、787型機の生産レートを、2021年半ば頃に月産5機へと引き下げることを明らかにした。スミスCFOがクレディ・スイスの会議のなかで明かした。新型コロナウイルス感染拡大で航空会社の財政状態が悪化していることなど、機体需要が減退していることなどが影響した。なお、ボーイングは787型機の最終組立ラインについて、ワシントン州エバレット工場の組立工場を閉鎖して、2021年半ばより、サウスカロライナ州チャールストン工場に集約することを決定済みだ。
 ここのところボーイングは787型機の生産レートを段階的に引き下げる方向で調整してきている。昨年には米中貿易紛争に代表される世界貿易の停滞が影響して広胴機市場に影響が及ぶとして、当時月産14機だった生産レートを2020年後半から月産12機へと引き下げることを表明。今年1月末には2021年初頭から月産10機にするとし、2023年から月産12機に戻すとしていた。・・・

 

※写真=787型機はさらに減産へ。来年半ばには月産5機となる見通しで、787プログラムに参画する日本企業にとってさらに厳しい数字となる