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2020.12.08

WING

ANAHD、新株発行価格は1株2286円に

最大3052億円調達、発注済み機材費やリスク耐性に

 ANAホールディングスは12月7日、去る11月27日に公表した新株発行の価格が1株あたり2286円に決定したことを発表した。今回の資金調達によって最大3052億5580万円を調達するとし、このうち2000億円を、既に発注済みの787型機(787-9型機、787-10型機)の購入を含む設備投資資金に充当する計画だ。残額については、リスク耐性を高めるための財務基盤強化として、2023年3月末までに長期債務の返済資金に充当する。
 ANAホールディングスによれば、新株発行数は計1億2631万株。このうち国内販売分が7割に達し、残りを海外で販売する。申込み期間は12月8日~9日に設定されており、払込期日は12月14日まで。
 新型コロナウイルス感染拡大の影響で経営環境が一変してしまったANAホールディングスにとって、財務基盤の強化が喫緊の課題となっていた。これまでにも手元資金を確保するために金融機関からの借入を進めた結果、自己資本比率が急速に悪化。・・・

 

※写真=ANAHDの新株発行価格は1株当たり2286円に。発注済み787型機購入資金への充当やリスク耐性を高める