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東京商工リサーチ、GC注記・重要事象記載は計87社
前年同期比58.1%増、重要事象記載には航空系2社も
東京商工リサーチは12月7日、2020年9月中間決算(4-9月)を発表した3月期決算の上場企業計2385社のうち、決算短信で「継続企業の前提に関する注記(ゴーイングコンサーン注記:GC注記)」および事業継続に重要な疑義を生じさせる事象がある場合に記載する「継続企業に関する重要事象」(重要事象)が記された企業の数が、合計で87社にのぼったことを明らかにした。前年同期の55社から実に58.1%も急増しており、半期毎の推移を比較すると2012年3月期に記録した89社以来、8年ぶりの水準となったという。ちなみに重要事象が記された企業は59社あって、このうち14社が新たに記載。このなかにはANAホールディングス、スターフライヤーの2社が名を連ねた。
東京商工リサーチによれば、GC注記を記載した企業は前年に比べて1社減少した28社だった。また、GC注記には至らなかったものの、事業継続に重要な疑義を生じさせる事象がある場合に記載する「継続企業に関する重要事象」(重要事象)が記された企業は、前年度から5社増加した59社に達したという。・・・
※グラフ=コロナ影響でGC注記・重要事象を記載する企業が前年同期比で58%増加。重要事象記載には航空2社の名も(提供:東京商工リサーチ)