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防衛省、感染症対応で逼迫する旭川へ看護官派遣
岸防相「相対的な深刻度から派遣を判断」
岸信夫防衛大臣は12月8日、北海道知事の要請を受けて旭川市内の医療機関へ看護官など約10人の派遣を発表した。北海道で拡大する新型コロナウイルス感染症の影響で、医療従事者の人手が足りなくなったため、陸上自衛隊北部方面隊が派遣を決定した。派遣の決定で岸大臣は、防衛省・自衛隊として「重症者や死亡者の発生を可能な限り食い止めるという、政府全体の方針に引き続き貢献していきたい」と述べた。
派遣先となる医療機関は、旭川市内の療育園および慶友会吉田病院の2ヵ所で、札幌駐屯地から後方支援部隊を除く看護官など約10人を派遣する。これを2つの医療支援チームに分けて派遣する。活動する内容は、看護師の業務と同様の看護業務で、医師の補助、検温、血圧測定、入院患者の看護などを行う。・・・
大阪府への派遣も検討、自衛隊でも厳しい状況
※図=看護官を派遣する札幌駐屯地と、派遣先医療機関の位置(提供:防衛省)
※写真=8月に沖縄県へ派遣した、看護官の活動の様子(提供:防衛省)