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2020.12.09

WING

東北大、微小機械システムの摩耗量予測式提案に成功

世界初、ドローンやロボなどの長寿命・耐久性向上に貢献

 東北大学金属材料研究所などの研究チームが、同研究所のスーパーコンピュータ「MASAMUNE-IMR」を活用し、微小機械システムの摩耗メカニズムを明らかにした。その知見に基づき微小機械システムに対する摩耗量の予測式を世界で初めて提案することに成功した。研究チームでは、今回の成果を元にしてドローン、ロボット、自動車、医療機械などに利用されている微小機械システムの長寿命化と故障・事故防止などに繋がる材料設計・材料開発を推進することで、微小機械システムの応用分野・市場の拡大、さらには耐摩耗性材料の開発研究が加速するとみている。
 研究チームによれば、ドローンやロボット、自動車、医療機械などに利用される精密な微小機械システムは、通常サイズの機械システムでは問題にならないような極微少量の摩耗であっても、その精度と耐久性に大きなダメージを与えるため、極限までの摩耗量の低減が強く求められるという。しかしながら、通常サイズの機械システムに対する従来の摩耗量の予測式は、微小な機械システムに対しては適用できないことが課題だった。・・・