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2020.12.10

WING

アショア代替案はイージス艦2隻建造で正式決定

防衛省、12式地対艦改良で長射程ミサイル開発

 岸信夫防衛大臣は12月9日の自民党の会議で、イージス・アショア代替案として検討してきた洋上の移動式プラットフォーム整備について、新たにイージス艦2隻を建造する方針として固めたことを表明した。さらに12式地対艦誘導弾の改良にも言及し、長射程化したスタンド・オフ・ミサイルとして航空機や艦船などからも発射できるようにする。それらの事業は2021年度予算案に盛り込んで、能力を獲得していくこととした。
 イージス・アショアの整備計画が中止となって、その代替案では洋上プラットフォームとして検討を行ってきた。そこではイージスシステムを搭載するプラットフォームについて、艦船などのほかに洋上リグ案なども提案されたが、移動可能で柔軟に対応できる船へ搭載する方向で検討を進めてきたところ。これまで自己防衛能力の重要性などが指摘されてきたが、このほど自己防衛能力を有するイージス艦2隻の建造方針が決まった。・・・

 

長射程ミサイル、航空機・艦船から発射可能に

 

※写真1=防衛省はイージス・アショア代替案として、イージス艦2隻を建造する方針を示した。写真は最新鋭のイージス艦「まや」(提供:海上自衛隊ホームページ)

※写真2=12式地対艦誘導弾をスタンド・オフ・ミサイルとして改良する。航空機・艦船からも発射できるようにする(提供:陸上自衛隊ホームページ)