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2020.12.10

WING

世界の空港業界、1118億ドル収益吹き飛ぶ

コロナ影響で打撃、旅客数が60億人減少
 
 世界空港評議会(ACI)は12月8日(モントリオール現地時間)、空港業界は今年末までに実に1118億ドルもの収益が吹き飛ぶ見通しにあるとして、航空会社のみならず空港業界も壊滅的な打撃を被っているとして、その窮状を訴えた。空港業界は今年、当初予想では約1720億ドルの収益を見込んでいた。しかしながら新型コロナパンデミックの発生によって、2020年の世界の航空旅客数はコロナ禍前に描いていた今年の予測に比べて、実に60億人以上減少するとの見通しだとし、世界各地の空港が利用者の大幅な減少で危機に瀕していることがあらためて浮き彫りとなった。
 コロナ禍前、多くの空港では旅行者が行き交う姿が日常だった。しかしながら新型コロナウイルス感染拡大以降、世界の名だたる主要空港でさえ、ターミナルから人の姿が消えてしまった。一部の国・地域では国内線を中心に旅客が戻り始めているとはいえ、コロナ禍前の水準には程遠いレベルだ。

 

来年上期旅客数、約22億人と予想
下期は回復加速で35億人以上利用

 

旅客数、23年後半に19年水準回復か

 

※写真=コロナ影響で空港業界も大打撃。一年間で実に1117億ドル分の収益が吹き飛ぶ見通しだ

※表=地域別の収益予想(出典:ACI資料より)

※グラフ=2025年までの短期的旅客需要予想(出典:ACI資料より)

※グラフ=2040年までの長期的な旅客需要予想(出典:ACI)