WING
関西エアポート中間決算、感染症厳しく純損失178億円
固定費負担大きく赤字、国際線壊滅的な需要減に
関西エアポートが発表した2020年度中間連結決算(2020年4-6月)は、営業収益が対前期比78%減の266億円と、新型コロナウイルス感染症の影響で大幅な収益減となったため、営業損失225億円(586億円減)、経常損失260億円(568億円減)、中間純損失178億円(432億円減)となった。人件費を含む費用削減に取り組み、外部費用を55%減の284億円に抑えるも、固定費の負担が大きく減収をカバーしきれず赤字となった。EBITDAでは581億円減で18億円の赤字。減価償却費が2%増の206億円だった。通期予想は示していない。
感染症拡大の影響で航空需要が大幅に減退し、旅客便を中心に運休・減便が相次いだ。同社が運営する関西国際空港、伊丹空港、神戸空港の期間中の発着回数は前期比60%減の7万6000回で、旅客数が87%減の350万人と、大幅に落ち込んだ。なかでも関西空港は、日本政府および各国の出入国制限によって国際線の需要が著しく低下したため、発着数が74%減の2万8000回で、旅客数が95%減の88万人と特に減少した。国際線だけを見れば、日本人が99.4%減の2万人、外国人が99.6%減の3万人と、ゼロ近くまで旅客が減って、厳しい状況。日本帰国者を中心とした最低限の移動にとどまった。国内線旅客は77%減の82万人だった。・・・
国際貨物発着で78%増、ベリー不足で大幅増に
旅客減少で非航空系収入苦戦、免税・物販ほぼゼロ
現金支出抑制も現預金減少、資産1兆6804億円
流動負債192億円減、固定負債150億円減に
※写真=関西エアポートの中間決算は厳しいものに。特に関西空港は国際線の発着・旅客著しくゼロに近い数字に