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2020.12.16

WING

日中テレビ会談で岸防相「東・南シナ海強く懸念」

尖閣は歴史的・国際法的にも疑いのない日本の領土

 防衛省は去る12月14日に行った日中防衛相テレビ会談について、岸信夫防衛大臣と中国の魏鳳和国務委員兼国防部長の両大臣が日中関係や地域情勢など意見交換を行ったと説明した。日本側から尖閣周辺を含む東シナ海の力を背景とした一方的な現状変更の試みに対して懸念を示し、事態をエスカレートさせる行動をとらないよう強く求めた。
 会談では日本側から尖閣諸島に関する日本の立場を伝えた上で、個別の事象として中国軍・中国公船の活動について指摘し、懸念する姿勢を示した。また岸大臣は南シナ海情勢に言及して、法の支配や自制の重要性を指摘したという。中国側では国防政策や軍事力の透明性を向上させることが重要だとして、国際社会が抱く懸念を払拭するよう求めた。
 意見交換を行った日中双方は、お互いに安定した関係にあることが地域および国際社会の平和・安定・繁栄のため、極めて重要だという認識を共有。日中防衛当局間では引き続き、意思疎通の継続を確認した。・・・

 

※写真=岸大臣は、歴史的・国際法的にも尖閣諸島が日本の領土であると、魏国防相へ説明した(提供:内閣官房)