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2020.12.16

WING

岸防相、ミサイル抑止力強化の政府方針見送り

引き続き政府で検討「自民党部会で了解得た」

 岸信夫防衛大臣は12月15日の閣議後会見で、政府として方針を示すはずだったミサイルの抑止力強化について、検討を引き続き行っていくとし、今年末の発表を見送る考えを示した。前日の自民党部会で「引き続き政府において検討を行いたいと説明し、了承を得た」と話し、引き続き「必要な調整を行っていく」とした。
 政府は、年内に示すとしていた新たなミサイル防衛の方針の決定を来年以降に先送りする。やはり、相手領域内で基地などを叩く、いわゆる敵基地攻撃能力に関する議論がまとまらなかったようだ。
 岸大臣は「詳細の答えは差し控える」とした。しかし自民党部会でも、日本周辺の安全保障環境を考えればもっと早急に結論を出すべき、との意見も聞かれたところだが「そういうことも含めて、今後、調整を行っていきたい」という。

 

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