記事検索はこちらで→
2020.12.17

WING

露新型コミューター機Il-114-300型機が初飛行

22年に認証試験完了、23年から顧客に納入開始

 統一航空機製造会社(UAC)は12月16日(ロシア現地時間)、開発中の新型コミューター機Il-114-300型機が初飛行に成功したと発表した。
 飛行は飛行試験拠点であるモスクワ州・ラメンスコエ空港(ジューコフスキー空港)において、ロステックのセルゲイ・チェメゾフCEO、ユーリ・シュルサルUACゼネラルディレクターとユーリ・ボリソフ副首相など、関係者が見守る中実施し、Il-114-300型機は飛行間にエンジンや操縦性、システムの動作確認を行ったとのこと。
 ロステックのチェメゾフCEOは、「昨日のMC-21-310型機に続き、本日初めてIl-114-300型機が飛行した。UACは2022年に認証試験を完了し、2023年から量産機の顧客への納入を開始する予定だ」と語る。また、シュルサルUACゼネラルディレクターは、「Il-114-300型機の初飛行は、設計局やUACの製造現場、サプライヤーやパートナー企業で働く多くの人々の努力の賜物。この新しいターボプロップコミューター機はロシアの民間航空機産業に新たな展望を開いた」と述べている。・・・

 

※写真=UACが開発中の新型コミューター機Il-114-300型機が初飛行に成功した(提供:UAC)

※写真=Il-114-300型機は狭い未舗装滑走路など設備が貧弱な地方空港でも運用出来る(提供:UAC)