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2020.12.23

WING

日印防衛相のテレビ会談で東・南シナ海情勢議論

一方的な現状変更や緊張高める行為に強く反対

 岸信夫防衛大臣は12月22日、インドのラージナート・シン国防大臣と電話会談を行い、東シナ海や南シナ海を含む地域情勢に対して、引き続き緊密に連携していくことを再確認した。その上で日本とインドは引き続き意思疎通を維持し、改めて力を背景とした一方的な現状変更の試みや、緊張を高めるいかなる行為にも反対の意を強く示した。さらに、法の支配に基づく自由で開かれた海洋秩序を重視し、このメッセージを明確に発信していくことで一致した。会談では、日印防衛当局間の交流緊密化を再確認するとともに、インド太平洋地域の航行の自由を強調した。同地域で活動を活発化させる中国軍を意識し、それを牽制した格好だ。
 会談では2国間の交流促進を喜び、2020年9月に署名式を行った日印ACSAや、・・・

 

※写真=日印両大臣はテレビ会談で、感染症影響下でも関係国同士の交流が深まったことを歓迎した。写真は2020年11月実施の「マラバール」の様子(提供:海上自衛隊ホームページ)