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2020.12.24

WING

JAXA、調布のF7-10エンジンの運用開始

地上エンジン運転試験設備に

 宇宙航空研究開発機構(JAXA)は12月24日、調布航空宇宙センターに地上エンジン運転試験設備として導入したF7-10エンジンの運用を開始したことを発表した。
 JAXAは昨年9月にIHIから同エンジンを購入し、調布航空宇宙センターの地上運転試験設備として導入。その後、性能確認試験を実施していた。
 F7-10エンジンは、海上自衛隊のP-1哨戒機に搭載されているターボファンエンジン。純国産エンジンであることから、いわゆるブラックボックス部分がないなど、地上エンジン運転試験設備として活用するメリットが大きい。JAXAがこれまで研究開発を進めてきた「aFJRプロジェクト」の成果である軽量吸音ライナなどの組み込みも可能で、部品レベルの実証のみならず、エンジンのシステム全体として技術実証することが可能になる。

※写真=調布航空宇宙センターのF7-10エンジンの性能確認試験が終了。地上運転試験設備として運用を開始した(提供:JAXA)