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小野寺防相、オスプレイ配備「期限ないこと」
引き続き丁寧な説明、まずは安全性の報告
小野寺五典防衛大臣は7月23日、佐賀空港へのオスプレイ配備に向けて、安全性について説明するため訪問した佐賀県庁で、配備に関して「期限、スケジュールがあることではない」として、説明が求められれば「引き続き丁寧に説明していきたい」と述べた。いつまでに配備するかなど、スケジュールについては触れなかった。
佐賀県では、今年2月にAH-64Dが整備後のテストフライト中に墜落する事故が発生し、オスプレイのみならず、すでに運用されている陸上自衛隊の航空機全般の安全性について、警戒感が広がっていた。小野寺大臣はAH-64Dの事故について、「誠心誠意、補償も含めて、今後とも対応させていただきたい」とお詫びした後、同事故の特定には、ある程度部品が特定されていて、最終的に部品の破損の原因について、金属の専門家も交えて詳細な調査を行っていると説明した。そのため、詳細な調査結果がまとまり次第、改めて報告するとして、「その原因の特定と再発防止策があって、はじめて、この事故を起こしたAH-64Dの飛行再開ができると思っている」と語った。今、飛行停止しているAH-64Dは飛行停止中であり、同機の移駐などは検討していないと説明。また、オスプレイの佐賀空港配備も、まだ県から了解を得ていない状況だとして、現時点では報告による地元不安の解消に努める姿勢を示した。
小野寺大臣は、オスプレイの佐賀配備については、佐賀空港を管轄している佐賀県へ説明して、了解を得ることがはじめの第一歩、との考えを示した。それを経た上で、初めて地権者である漁業者との協議に入ることになるとし、現時点では、県の理解を得ることが最初の段階だと説明した。ただし、業者が様々な不安を抱えていることについては理解しているとして、県の理解を得た後に、漁業者に対して「説明を行いながら、協力いただく努力を積み重ねていきたい」との考えを強調した。