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2021.01.06

WING

日中韓当局、航空路A593複線化に合意

仁川FIR部分の管制は韓国当局が担当へ

 日本、中国、韓国の航空管制当局が、日本と中国(上海方面)間の主要航空路となっている航空路A593について、複線化することに合意した。さらに航空路A593の仁川飛行情報区(仁川FIR)部分について、韓国当局が管制を実施することにも合意した。
 現在、コロナ禍にあって航空機の交通量が大幅に減少していることなどから、航空局によれば、今後使い方などを当局間で詰めていくとのことで、具体的に交通量がどのくらい拡大することができるかなどは現時点では決まっていない。ただ、複線化については準備が整い次第、実施に踏み切る見通しだ。
 航空局によれば、今回の日中韓3カ国の当局間での合意については、国際航空民間機関(ICAO)の主導の下で行われたという。
 そもそも航空路A593は、1983年に設定された航空路。従来から航空交通の安全性向上および航空交通容量拡大の観点から、その管制運用について、関係国間で連携・協議されてきた。
 航空局によれば今回、日中韓当局の協議の結果、A593の複線化については、これまで高度差をつけて双方向に航空機が混在して飛行してきた単一の経路について、方向別にそれぞれ経路を設定し、一方通行化する。・・・