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MBDA、英国防省からF-35B用SPEAR3ミサイル受注
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契約金額は5億5000万ポンド、23年生産開始へ
MBDAは1月6日(英国現地時間)、英国防省からSPEAR(英国呼称:SPEAR3)小型巡航ミサイルシステムを5億5000万ポンドで受注したことを発表した。
SPEAR3は次世代空対地ミサイルで、英国は保有するF-35B戦闘機に搭載する予定となっている。全長は1.8メートル、重量は90キログラム以下で、ターボジェットエンジンを搭載して亜音速での飛行が可能となっており、射程距離は140キロメートル以上になる。昼夜間、海上・陸上を問わず、あらゆる環境下で敵の防空システムを圧倒して運用が可能という。
今回の契約は2016年のSPEAR開発フェーズおよび2019年のF-35への統合契約に続くもので、MBDAは7年間の実証・製造を行うことになっている。MBDAでは今後、SPEAR3をユーロファイター・タイフーン戦闘機に搭載しての誘導発射を18ヵ月以内に実施し、2023年にミサイルとランチャーの生産を開始する予定としている。・・・
※画像=MBDAは英国防省とF-35B用のSPEAR3ミサイルの実証・製造契約を5億5000万ポンドで受注した(提供:MBDA)
Spear in flight[/caption]
※画像=SPEAR3ミサイルは小型の巡航ミサイルで、ターボジェットエンジンによる亜音速飛行が可能で射程距離は140キロメートル以上になるという(提供:英海軍)
※写真=英国のF-35B保有数は現在21機。今年後半にも空母打撃群として活動するという(提供:英空軍)