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イージス・アショア、1基1000億円前提ならず
小野寺防相、あくまで護衛艦搭載のシステムから算出
小野寺五典防衛大臣は7月24日の閣議後会見で、今後配備を進めるイージス・アショアの費用について、当初説明していた1基約1000億円弱には、実際にかかる費用との関連性がないことを明かした。最近の海上自衛隊のイージス・システム搭載護衛艦1隻当たりの整備費用が全体で約1700億円であり、その内、船体・機関等の建造経費が約900億円弱であるため、イージス・システム自体の調達経費が約800億円になるとして、イージス・アショアの導入費用の概算を割り出して説明していたという。
小野寺大臣は、イージス・システム自体の調達を約800億円とした上で、それに合わせて「施設整備などに必要な物を足し合わせると約1000億円弱になる」。その概算で導入できるシステムについては、「現在のSM-3ブロックIA・Bのタイプなんだと思う」と説明した。さらに、新しいシステムについては、レーダーを含めて選定中だとして、最終的な金額については、今後「概算要求を作成する中で検討し明らかになっていく」と述べた。