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2021.01.15

WING

岸防相、英空母の東アジア展開歓迎「緊密に連携」

近く2+2開催へ、装備・技術交流を活発に推進

 岸信夫防衛大臣は1月14日、イギリスのベン・ウォレス国防大臣とテレビ会談形式で日英防衛相会談を開き、イギリスの東アジア地域へ空母を派遣する方針を歓迎した。岸大臣は実現に向けて「緊密に連携していく」考えを述べた。日英両国は、今後も引き続き、防衛当局間のコミュニケーション継続を表明し、「自由で開かれたインド太平洋」の維持・強化に向けた取組みとして、日英「2+2」を近い将来開催することや、防衛装備・技術協力を含む防衛協力・交流を活発に進めていくことで一致した。
 イギリスでは2020年11月、ボリス・ジョンソン首相が空母「クイーン・エリザベス」を含む空母打撃群を、東アジアなどの地域に展開させることを表明した。日本の南西方面周辺などで長期滞在させ、日本や米国と共同演習を行うものと見られる。岸大臣は、このイギリスの姿勢に「大いに歓迎し、高く評価する」として、日本として実現させるよう連携していく意向を示した。
 こうしたイギリスの動きは、強硬な対外姿勢を示す中国を牽制するもの。中国は、香港に対して国家安全維持法を適用したほか、尖閣諸島など東シナ海や西沙諸島などの南シナ海で力を背景とした行動を執拗に繰り返す。そうした強気の中国を日・米・豪などとともに包囲することが狙いだ。・・・

 

東・南シナ海の緊張高める行為に反対